MOMO3号機が大気中を上昇し、花火から発生した超低周波音が高度100km以上まで伝わる様子を描いた図解
MOMO3号機が大気中を上昇し、花火から発生した超低周波音が高度100km以上まで伝わる様子を描いた図解

地上の爆発音が宇宙直下まで届くことが確認されました。この話題に関心を持つ知人や研究者に共有すると喜ばれそうです。

地上の花火音が宇宙境界に到達 記事の流れと主な事実

高知工科大学と公立千歳科学技術大学の研究チームは、民間ロケット「MOMO3号機」に搭載したセンサーを用いて、地上の花火から発生した超低周波音(インフラサウンド)を高度100km以上で世界で初めて直接検出することに成功しました。この高度は大気が極めて薄く、従来の観測手段では測定が困難だったため、今回の成果は中層〜上層大気における音響伝播の理解に大きな一歩です。

研究では、2019年5月に北海道大樹町から打ち上げられたMOMO3号機に広帯域差圧センサを搭載。花火という明確な音源を用いることで、雷などの自然ノイズと区別してデータを解析しました。上昇中に高度50〜76kmで4つの明確な圧力変動を検出し、降下中に高度106〜109kmでも微弱な信号を捉えました。複数の大気モデルによる経路計算から、これらが花火由来の0.1〜2Hzの超低周波音であることが確認されました。

国際航空連盟(FAI)が定める宇宙空間の境界「カーマン・ライン」は高度100km。この領域まで地上由来の音が伝わることが実証されたことで、火山噴火や津波、隕石爆発といった大規模災害の監視技術の高度化が期待されます。将来的には、他の惑星の大気観測や探査ミッションへの応用も視野に入っています。

主な事実

  • 高知工科大学と公立千歳科学技術大学の研究チームが、MOMO3号機に搭載したセンサーで地上の花火による超低周波音を高度100km以上で世界初の直接検出に成功した
  • 2019年5月に北海道大樹町から打ち上げられたMOMO3号機が、上昇中に高度50〜76kmで花火由来の圧力変動を4回検出し、降下中に高度106〜109kmでも微弱な信号を記録した
  • 複数の大気モデルによる解析で、0.1〜2Hzの超低周波音が地上の爆発から発生し、高度100km超まで伝播したことが確認された
  • 研究成果は学術誌『Journal of Geophysical Research: Atmospheres』に掲載された
  • カーマン・ライン(高度100km)と呼ばれる宇宙空間の境界まで音が届くことが実証され、災害監視や他の惑星の大気探査への応用が期待される

複数メディアの公開報道をもとにAI支援で再構成したニュース解説です。 編集方針